ドバイ移住ガイド：税金メリットから費用・条件まで徹底解説

近年、日本からドバイに移住する方が増えています。

ドバイは治安が良く、日本より税金が少ないといった魅力があります。そのため、子連れでドバイ移住する方もいらっしゃいます。

ただ、ドバイ移住を考えていても「ドバイに住むには？」「ドバイ移住に必要な費用は？」「ビザは？」と悩んでしまう方は少なくありません。

この記事には、皆さんのドバイ移住を成功させるための情報をまとめました。日本人のドバイ移住のメリットやデメリット、費用、ビザ、生活費、仕事などさまざまな情報を解説しますので、ドバイ移住成功のためにぜひ役立ててください。

日本人のドバイ移住におすすめの国際的な資金移動サービスWiseについても併せてご紹介します。

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目次🔖
ドバイ移住のメリット ドバイ移住の条件とビザ ドバイ移住の費用と必要な年収 ドバイ移住後の生活 ドバイでの仕事 ドバイ移住のデメリットと注意点 ドバイ移住の手続きと準備

ドバイ移住のメリット

• 日本より税金が少ない
• ドバイは世界トップレベルに治安が良い
• 世界各国からのドバイ移住を歓迎している
• 生活環境が高水準である
• インフラの発展が目覚ましい
• インターナショナルスクールが多い
• 教育環境が整っており、家族や子連れで移住しやすい
• 日本人コミュニティを見つけやすい

ドバイはよく「税金なし」と言われます。ただ、ドバイに税金がまったくないわけではありません。正確には「日本で課税される税金の一部がない」「税制優遇を受けられることが多い」「税率がおさえられている」です。

たとえば日本は所得に応じて所得税が課税されます。ドバイには所得税がありません¹。相続税などもなく、税制優遇制度もある²ため、日本より税金がかからないケースや税率をおさえられるケース、税制優遇を受けられるケースが多いと言えます。そのため、ドバイはよく「税金なし」と言われるわけです。

税金の負担をおさえられる。所得税などの税金がない。これは、節税したい日本人にとってドバイ移住で得られる大きなメリットです。

この他に、ドバイは世界的に見てトップレベルに治安が良い、生活環境が高水準であるなどのメリットがあります³。

ドバイ移住の条件とビザ

日本人がドバイ移住するためにはビザを取得しなければいけません。

ドバイ移住の主なビザは次の通りです。なお、ビザによって取得条件や期間が異なります。

ビザの種類	条件や期間
就労ビザ⁴	ドバイの法人への就職や政府機関への雇用により申請できるビザ。期間は基本的に2年
家族ビザ⁵	ビザを持っている外国人居住者の配偶者や子供、両親など家族向けのビザ。給与AED 4,000または宿泊費AED 3,000、健康診断などの条件がある
不動産ビザ⁶	不動産投資家向けのドバイ移住ビザ。750,000AED以上の投資がある不動産オーナーが申請できる。期間は2年
ゴールデンビザ⁷	投資家や起業家、専門的な技術者や才能のある人（医師や科学者、研究者、アスリート、芸術家など）向けのドバイ移住ビザ。どのような仕事・才能かによって申請条件が異なる。期間も5年または10年と異なる。たとえば投資家の場合、200万AED以上の預金や投資、資本の証明などの条件があり、期間は10年
グリーンビザ⁴	フリーランスや自営業などで実績のある人向けのビザ。年間収入がAED360,000以上などの条件がある。期間は5年
バーチャルワーキングビザ⁸	通称リモートワークビザ。UAE外の組織でリモートワークしている、毎月3,500米ドル相当（他の通貨でも同じくらい）の収入を得ているなどの条件がある。期間は1年

働き盛りの日本人の場合、グリーンビザやバーチャルワーキングビザ、就労ビザなどがおすすめです。ドバイ移住をスムーズに行うためにも、自分に合ったビザを選んでください。

ドバイ移住の費用と必要な年収

日本人のドバイ移住では「ドバイ移住のための初期費用」と「ドバイ移住後の生活費」が必要です。

ドバイ移住のための初期費用	ビザの申請費用、渡航費、住居の保証金や前払い分の賃料、家具屋家電の購入費用 など
ドバイ移住後の生活費	光熱費、住居費（賃料など）、食費、交通費、子供のインターナショナルスクールなどの教育費、医療費、保険の費用 など

ドバイの平均年収について：

• ドバイの平均月収： 約15,700AED（約60万円）⁹
• 年収換算： 約190,000AED（約740万円）

快適な生活を送るためには、月収18,000-30,000AED（約70万-120万円）が推奨されており⁹、これは家族での移住や質の高い住居・教育を求める場合に必要とされる水準です。

なお、日本の2人以上の家庭の家計消費（家庭を維持するために必要な支出）は月あたり約30万円になっています¹⁰。1年で計算すると360万円です。ドバイの生活費と比較すると、ドバイの方が住居費や教育費が高くなる傾向があります。

Wiseを使ってドバイ移住の費用をもっとお得に！

ドバイへの移住では、ビザ申請料、家賃の前払い、生活費の送金など、海外へのお金の移動が何度も必要になります。でも、普通の銀行で移住先であるドバイなどに海外送金すると、高い手数料がかかったり、手続きが面倒だったりしますよね。

そんな時に便利なのがWiseです。海外に住む人のために作られたこのサービスなら、実際の為替レートでお金を送れて、手数料も明確でわかりやすいんです。

ドバイ移住の際の資金移動や、ドバイ移住の準備をしているときの海外送金にも便利です。

Wiseの特徴

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• 160カ国以上で利用できるWiseデビットカード
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• 円とAEDを一つの口座で: マルチカレンシーアカウントで日本円とAED（アラブ首長国連邦・ディルハム）を同時に持てるから、レートが良い時に両替できて便利。 \

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• 家を買う時も大きく節約: ドバイで住宅を購入する時の頭金送金や高額送金も、手数料が安いから数十万円も節約できることも。 \

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関連記事 💡 海外在住者向けの、Wiseの使い方を解説！

ドバイ移住後の生活

日本人がドバイ移住すると、当然ですが生活自体が日本在住時とかなり違ってきます。

ドバイ移住後の衣食住など生活について注意したいポイントをまとめました。

• 言語 / 英語やアラビア語
• 食事事情 / イスラム教文化なので豚肉やお酒に関する制約がある。外国人の移住が多いため制約はあまり厳しくないが、日本とは食生活や食事事情が異なる。輸入品が多い
• 日本食材の入手方法 / 現地で買えるものもある他、オンラインショップなどでも購入可能。ただし、日本の食材や調味料の中には現地のルールにより購入が難しいものなどもある（例、みりん）
• 住居事情 / 手頃な住居であるアパートメントやヴィラ（家）が一般的。海沿いで景観が美しくお店も多いドバイ・マリーナ、住居探しがしやすくブルジュ・ハリファなど見どころの多いダウンタウンなどは人気
• 衣服の事情 / 夏場は気温が高い。暑さ対策と日焼け対策をしっかり行う。また、女性は露出の多い服や透けている服、体の線が見える服は避ける。ラマダン期間中は特に注意が必要¹¹
• 交通手段や移動 / タクシーやバス、メトロ、フェリー、レンタカーなどがある
• 日本人コミュニティとの交流 / 現地の日本人イベントや日本人コミュニティサイト、SNSなどで比較的気軽に交流できる

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ドバイでの仕事

ドバイには外国人の移住が多く、日本人を含め多くの国・人種が働いています。ドバイ移住後に現地で仕事をする日本人も特に珍しくありません。

ドバイに移住する日本人に多いのは、外資系の会社に勤務しているケースや日系企業の駐在員として勤務しているケースです。この他に、現地企業の従業員として働くケースがあります。

日本人に多い仕事や人気のある業種は、サービス業や医療系の仕事、飲食店のシェフ、美容系の仕事、ITエンジニア、ホテルの従業員などです。フリーランスやリモートワークで働く日本人、起業する日本人などもいます。

ドバイ移住のデメリットと注意点

日本人のドバイ移住にはメリットもある反面、デメリットもあります。そのデメリットから「ドバイ移住はやめとけ」と言われることもあります。

ドバイ移住のメリットだけでなくデメリットもよく比較し「本当に後悔しないか？」をよく考えて進めることが注意点です。

• ドバイの気温は日本より高い。特に夏は暑い
• 砂が飛んでくる。地域や日によっては砂まみれになる
• 日本語がほぼ通じない。生活や仕事に英語やアラビア語が必要になる
• 日本と比較して生活費や物価が高い
• 日本と価値観や文化が違う
• 日本とは飲酒や服装などのルールが違っていて戸惑う
• 日本から遠いので親族や友人となかなか会えない
• 永住権取得が極めて難しい（「FAQ④ドバイに永住するにはどうすればいいですか？」参照）

ドバイ移住の手続きと準備

ドバイ移住にかかる期間は最短で1カ月〜2カ月ほどだと言われています。

ただ、資金準備やビザの手続き、移住に持って行くものの準備にもっと時間をかける方、時間がかかる方もいらっしゃいます。

日本人のドバイ移住では次のような準備が必要です。

• ドバイ移住の情報収集をする / ドバイの税制や生活環境、仕事、年収、生活費、現地に住んでいる人の生の声（体験談）など情報の収集
• 現地生活の基盤づくりや必要書類の準備 / 目的に合ったビザ選びやパスポート・アポスティーユ¹²など必要書類の準備、ビザの手続き、日本の資産の移転・送金、ドバイで使えるクレジットカードやデビットカードの準備
• ドバイ移住のため日本の退去準備・非居住者の手続き / 日本の銀行口座の解約、証券口座の手続き、納税管理人など税金の手続き、転出届の提出、日本の保険や年金の手続き
• ドバイ移住後の手続きをする / 現地の銀行口座開設、エミレーツIDの取得、現地での住居探し

注意したいのはドバイの住居探しです。

ドバイ移住の賃貸住宅は日本と支払い方式がかなり違います。

日本は賃貸住宅を借りるときに敷金・礼金を支払い、毎月賃料を支払いというかたちが一般的です。対してドバイ移住の賃貸住宅では、一括でまとめて支払う方式や小切手による分割払いが一般的になっています。

また、ドバイ移住の賃貸住宅では1年ごとに契約の見直しを行い、1年分の賃料を一括払いする方式が一般的です。このように日本と賃貸住宅事情・支払い事情がかなり違っていますので、住居探しの際は注意する必要があります。

関連記事 💡 海外移住前にやっておきたい手続きを徹底解説！住民票や、銀行口座の扱いまで

ドバイ移住よくある質問

日本人のドバイ移住でよくある質問をまとめました。

①ドバイに住む日本人の年収は？

ドバイは高所得国として知られていますが、実際の収入状況は以下の通りです：

• ドバイの平均月収： 約15,700AED（約60万円）⁹、年収換算： 約190,000AED（約740万円）
• 快適な生活を送るためには、月収18,000-30,000AED（約70万-120万円）が推奨

②ドバイに住むにはいくら必要ですか？

ドバイ移住後にどのような生活をしたいかによって必要な費用が異なります。快適な生活を送るためには、月収18,000-30,000AED（約70万-120万円）が推奨されています。

③ドバイに永住するにはどうすればいいですか？

ドバイに永住権はありません。

ただ、滞在期間の長いビザを取得し、更新し続けることによって永住に近いかたちでの滞在は可能です。

ドバイに永住権はないものの、過去、例外的に外国人が永住権を付与されたケースがあります。

インド人のユースフ・アリ氏はアラブ首長国連邦（UAE）に永住権（通称・ゴールドカード）を付与されています。この方は湾岸協力会議（GCC）諸国に170店舗以上あるスーパーマーケットチェーン「ルル（LuLu）」を経営する実業家です¹³。

ドバイ/アラブ首長国連邦への多大な貢献があれば、例外的に永住権が認められることもあります。

④ドバイ移住で後悔することは何ですか？

ドバイは「富裕層の街」「税金がない都市」「環境も治安も良い」といった印象があります。こういった印象に惹かれてドバイ移住を決める方もいらっしゃることでしょう。

ただ、実際にドバイ移住してみると、印象と違っていたとがっかりすることも少なくありません。ドバイ移住した日本人によくあるのは次のような後悔です。

• 日本と比較すると物価や生活費が高い
• イスラム文化が根付いている。日本との文化の違いに馴染めない
• 日本とのルールの違いに戸惑う。飲酒に関するルールなど
• 日本とドバイは遠い。簡単に日本に帰れない

⑤ドバイの税金はなぜ安いのですか？

ドバイは石油で大きな収益を得ている国です。

石油の収入で住民や企業の負担（税金）を減らすことができています。

⑥ドバイは女性一人でも住みやすいですか？

外務省が日本人向けに公開している情報では、ドバイの危険レベルは0になっています¹⁴。ドバイは治安の良い国で、女性の一人旅や一人での滞在も可能です。

ただ、女性を対象にした犯罪も発生しています。女性一人での旅行や滞在、移住の際は事前に治安や犯罪の情報をしっかり集めておくこと、防犯に努めることが重要です¹⁵。

⑦ドバイの物価は日本と比べてどうですか？

ドバイの物価は日本と比較するとやや高めです。

ただ、商品やサービスによっては日本とほぼ値段が変わらないようなものもあります。食事代・外食代などは日本と比較すると基本的に価格が高めです。

ドバイでの暮らしをもっと知りたい 🇦🇪 アラブ首長国連邦の暮らし：海外在住者向けのガイド

まとめ

ドバイに住むにはどうすべきか、ビザや費用、年収、メリット、デメリットなどを広く解説しました。

日本人がドバイ移住を成功させるためには向こうでの生活基盤をスムーズに整えることが不可欠です。特にスムーズに行いたいのが資産の移転と送金になります。お金がないと生活できないからです。ただ、海外に資産を移すにも、日本の金融機関は海外送金手数料が高いため、注意が必要です。

Wiseは低コストでの海外送金や複数外貨の保有に優れたサービスです。ドバイ移住の際の海外送金もシンプルな操作でスムーズに行えますので、「手数料をおさえたい」「スムーズな資産の移転を行いたい」という方にはおすすめのサービスになります。

Wiseの海外送金を有効活用し、ドバイ移住の準備をぜひスムーズに進めてください。

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ソース

1. アラブ首長国連邦の税制関係 | 海外建設・不動産市場データベース | 国土交通省
2. 外資に関する奨励 | アラブ首長国連邦 - 中東 - 国・地域別に見る - ジェトロ
3. 海外安全対策情報（ドバイ及び北部首長国：在ドバイ総：2020 年第２四半期（４月～６月）分）｜在ドバイ日本国総領事館
4. Residence visa for working in the UAE | The Official Portal of the UAE Government
5. Residence visa for family members | The Official Portal of the UAE Government
6. Dubai Land Department - Investor Residence Application (Taskeen)
7. Golden visa | The Official Portal of the UAE Government
8. Residence visa for working outside the UAE | The Official Portal of the UAE Government
9. Dubai Salary Guide: Average Earnings & Living Costs in 2025 | JobXDubai
10. 家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2024年（令和６年）平均結果の概要
11. ＵＡＥにおけるラマダン期間中の生活上の注意事項、主な罰則、当館の開館時間等
12. 公印確認・アポスティーユとは｜外務省
13. UAE政府、初めて在住外国人に永住権を付与(アラブ首長国連邦) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
14. アラブ首長国連邦危険・スポット・広域情報
15. アラブ首長国連邦安全対策基礎データ