おすすめの海外キャッシングは?7社のクレジットカードを比較【2025年最新】

Yumiko Kijima

海外で必要な時に必要な分だけ現金を手に入れる方法として、海外キャッシングが挙げられます。いつものカードを使ってATMから現地通貨を引き出せるのは便利ですよね。

この記事では、この海外キャッシングに焦点を当てて人気6社のカードを比較。

さらに、為替レートに「隠れたコスト」無く、格安に設定された両替手数料(日本円→米ドル・ユーロ・ポンドなど:0.60%)で外貨決済できるWise(ワイズ)についても紹介します!

海外でのキャッシングに役立つWiseについての画像

Wise(ワイズ)について知りたい 💡

海外キャッシングサービスとは?

海外キャッシングサービスについての画像

海外キャッシングサービスとは、クレジットカードを使い、海外のATMから直接現地通貨を引き出せるサービスのことです。そのため、事前に空港の両替所などに並んで外貨へ両替しておくといった手間を省けます。その他、海外キャッシングにおけるメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

海外キャッシングのメリット

海外キャッシングのメリットは、以下の通りです。

  1. コスト:空港や両替所よりも手数料が安い場合がある。
  2. 安全性:多額の現金を持ち歩く必要がなく、紛失や盗難のリスクを軽減できる。万が一の際もカード利用の停止で被害を抑えられる。
  3. 利便性:ATMさえあれば原則24時間、必要な分だけをいつでも現金で引き出せる。

海外キャッシングのデメリット

便利な海外キャッシングですが、注意点も存在します。具体的には以下の内容です。

  1. 借金であること:海外キャッシングはクレジットカードを使った「借入」。返済日までの日数に応じて利息が発生する。
  2. 利用前の設定:事前にカードの「キャッシング枠」を設定しておかないと利用できない。
  3. セキュリティ:ATMでのスキミング(カード情報の盗み取り)や、カードが吸い込まれて出てこないといったトラブルに遭う可能性も。
  4. 各種手数料:多くの場合、海外事務手数料や海外ATM手数料などの費用が発生する。

海外キャッシングにおすすめのクレジットカード7選

海外キャッシングにおすすめのクレジットカードを7つご紹介します。ご自身の普段利用しているカードやポイント、金利、各種手数料などを考慮してチェックしてみてください。

実質年率・ATM手数料繰り上げ返済のしやすさ
エポスカード18.0% \ 1万円以下:110円 \ 1万円超:220円◎(ネット・ATM)
楽天カード18.0% \ 1万円以下:110円 \ 1万円超:220円◯(ネット・チャット)
イオンカード7.8%〜18.0% \ 1万円以下:110円

1万円超:220円

◎(ATM・銀行振込・電話)
dカード18.0%(GOLDは15.0%) \ 1万円以下:110円 \ 1万円超:220円◯(ATM・銀行振込)
PayPayカード18.0% \ 無料(※現地ATMで手数料が発生する場合あり)◯(アプリ・ネット)
三井住友カード18.0% \ 1万円以下:110円 \ 1万円超:220円◯(ATM・銀行振込)
JALカード1回払い(キャッシング):14.95%~17.95%

リボ払い(カードローン):15.00%~18.00%18.0%

1万円以下:110円

1万円超:220円 ※三菱UFJニコス(株)が定めた事務手数料が加算

◯(ATM・銀行振込)

海外でのキャッシングで覚えておきたいこと

海外でのキャッシングで覚えておきたいこと

海外キャッシングの手数料を理解する

海外キャッシングにおすすめのクレジットカードを見つけるには、まず海外キャッシングにかかる手数料をしっかりと理解する必要があります。

海外キャッシングを利用すると、海外ATM利用手数料と利息の2種類の手数料が発生します。

海外ATM利用手数料

海外でATMを使う際にかかる手数料です。日本の多くのクレジットカードでは、利用1回あたり220円と定められていますが、カードによっては無料の場合も。これに加えて、現地のATM設置機関の手数料が追加でかかることもあります。

利息

海外キャッシングは、あくまでも「お金を借りる」行為であることを忘れてはいけません。言い換えれば、返済までにかかった日数に応じて利息が発生することになります。

海外キャッシングにかかる手数料は、「実質年率」(1年間お金を借りた場合に、元金に加えて支払う必要のある金額)で提示されることがほとんどです。例えば実質年率が18%の場合、1年後の返済時には元金+元金の18%を支払う必要がある、という意味になります。

しかし実際には、1年間よりも短い期間で返済することがほとんどです。そのため、実際に利息として支払う金額は、以下のように計算します。

クレジットカードキャッシング手数料(利息)の計算方法
借入金額 × 実質年率 ÷ 365 × 借入日数

具体的な例を見てみましょう。海外キャッシングで5万円分を海外ATMから引き出したとします。カードの実質年率は18.0%で、返済までに30日かかりました。この場合支払う必要のある利息(海外キャッシング手数料)は、

5万円(借入金額) × 18.0%(実質年率) ÷ 365日 × 30日(借入日数) = 739.726…(約740円)

となります。つまり、利息として約740円の手数料がかかることがわかります。

利息を安く抑えるには?

以上より、海外キャッシングの利息を安く抑えるには実質年率の安いカードを選び、また返済までの日数を短くすればいいことが分かりますね。カード毎の実質年率は次の章で比較しています。

では、返済までの日数を短くするにはどうすれば良いのでしょうか?ほとんどのカードでは「利用月の翌月〇日」というように返済日が決まっています。そのため、返済日に近い日に海外キャッシングを利用すればお得になるでしょう。

加えて、カードによっては繰り上げ返済を利用して、返済日よりも早く返済することも可能です。しかし、繰り上げ返済を利用するには専用ダイヤルに電話してから返済額を指定口座に振り込む、といった面倒な手続きがかかることが多いです。カードを選ぶ際に、繰り上げ返済のしやすさに着目してみるのも良いでしょう。

外貨決済に強い味方:Wise(ワイズ)デビットカード

外貨決済に強い味方:Wise(ワイズ)デビットカードについての画像

海外で利用するカードの選択肢として、Wiseデビットカードを紹介します。

海外利用・外貨支払いに特化したカードなので、日本の主要銀行が発行するデビットカードに比べると、最大75%安い手数料で外貨の支払いができます。

Wiseデビットカードを活用するメリット

  • 国際ブランドの為替レートではなく、実際の為替レートで手数料の計算が行われる
  • デビットカードなので、使いすぎる心配がない
  • 格安に設定された両替手数料(例:日本円→米ドル・ユーロ・ポンドなど:0.60%)
  • 海外ATM現金引き出しは、月3万円までかつ引き出し回数2回までなら無料¹⁶

クレジットカードは通常、国際ブランド(VisaやMastercard、JCBなど)が定める基準レートで手数料が計算されます。そのため、実際の利用日とレート換算日が異なり、利用時点ではすぐに手数料がわからないという難点があります。

一方、Wiseデビットカードは、常に実際の為替レート(ミッドマーケットレート)が適用されます。つまり、利用時点ですぐに手数料がわかります。

また、手数料自体も、0.45%〜3%と格安に設定されています。例えば、日本円残高がある状態で、米ドルで決済する場合、0.6%の両替手数料で済みます。口座残高内にすでに該当通貨がある場合は、両替手数料はかかりません。

なお、Wiseデビットカードは、クレジットカードではないので、「キャッシング」(現金の借り入れ)ではありません。利用額・現金引き出し分は、デビットカードとひもづくWiseマルチカレンシー口座の残高から引き落とされます。クレジットカードと違って、使いすぎの心配がないでしょう。

使い方は簡単。

まず、日本円をWiseマルチカレンシー口座残高にチャージします。チャージは、デビットカードおよび銀行振込で行えます。

あとは、普通のカードのように使うだけ。自動両替機能付きなので、あらかじめ両替しておかなくてもOKです。

あらかじめ両替しておきたいという人は、アカウント内で先に外貨に両替・保有しておくことも可能です。日本円を含む56通貨を保有できます。¹⁷

海外通販や海外旅行で外貨での決済が多い人は、Wiseデビットカードのように外貨決済に特化したカードの利用を検討してみてもいいでしょう。

Wise(ワイズ)カードを使ってみる 💳

まとめ

この記事では、海外キャッシングに便利なクレジットカードを見てきました。実質年率やATM手数料、繰り上げ返済のしやすさなどを考えて比較するといいでしょう。

海外利用のしやすさを考えるなら、クレジットカード以外の選択肢としてWiseデビットカードを検討してみてもいいかもしれません。実際の為替レートと格安の両替手数料で、200以上の国・地域で外貨決済できます。

おすすめのページ 🌸 Wiseデビットカードを使って、ATMから現金を引き出す方法を解説!

クレジットカードの海外キャッシングに関するよくある質問

クレジットカードで海外キャッシングをするデメリットは?

主なデメリットとして、キャッシングは借入であるため返済まで利息がかかることが挙げられます。さらに、利用前にキャッシング枠の事前設定が必要な点や、スキミングなどのセキュリティリスクも考慮すべき点です。

海外キャッシングで最強のクレジットカードは?

海外キャッシングで最強のクレジットカードは一概に言えませんが、一般的には「支払う手数料をいかに抑えられるか」が重要になります。具体的には、繰り上げ返済がオンラインで簡単にでき、返済までの日数を短縮して利息を最小限に抑えられる「エポスカード」などが人気です。クレジットカードにこだわらなければ、格安の手数料で、実際の為替レートで現金を引き出せる**「Wiseデビットカード」**も非常に有効です。

海外キャッシングと両替はどちらが得?

利用する金額や期間によって異なりますが、短期の利用であれば海外キャッシングの方が手数料を抑えられるケースが多いです。両替所は両替レート自体に手数料が含まれており、一般的に2%〜5%ほどの手数料がかかります。一方、海外キャッシングは金利(年率18%の場合)とATM手数料を合わせても、数日〜2週間程度の利用であれば両替より安くなる可能性があります。ただし、返済が遅れると利息が増えていくため注意が必要です。

海外のATMでどうやってキャッシングできますか?

基本的な操作方法は日本のATMと似ており、画面の指示に従って操作します。まず言語選択で「English」を選び、次に暗証番号(PIN)を入力します。取引内容では「Withdrawal」や「Cash Advance」を、口座の種類では「Credit」を選択し、希望の金額を指定すれば現金と明細書を受け取れます。

海外キャッシング時に暗証番号を忘れてしまったら?

暗証番号を忘れてしまった場合、そのクレジットカードで海外キャッシングは利用できません。セキュリティのため、電話やメールで暗証番号を教えてもらうことはできず、海外滞在中にその場で確認する手段は基本的にありません。そのため、暗証番号は出発前に必ず確認し、覚えておくようにしましょう。

海外キャッシングではいくらまで引き出すことができますか?

引き出せる上限額は、お持ちのクレジットカードに設定されている「キャッシングご利用可能枠」の範囲内です。普段の買い物で使う「ショッピング枠」とは別で設定されています。ご利用可能枠は、カード会社の会員サイトや利用明細書で確認できます。

利息を安くするための繰り上げ返済はどうやるのですか?

繰り上げ返済の方法はカード会社によって異なり、会員専用サイトでのオンライン手続き、提携ATMからの入金、銀行振込などがあります。オンラインで手続きできるカードは手間が少なく、利息を節約しやすいため人気があります。


ソース

  1. 海外でキャッシングをすると手数料はかかりますか?
  2. キャッシングリボの増額・全額払い(一括払い)
  3. 海外キャッシング|楽天カード
  4. キャッシングの金利および利用条件について教えてください。 | よくあるご質問| 暮らしのマネーサイト
  5. 海外で利用する|キャッシング | イオンカード 暮らしのマネーサイト
  6. キャッシング1回払い・ 海外キャッシュサービス
  7. 海外キャッシュサービス利用時に、ATM手数料はかかりますか。 | よくあるご質問 | dカード
  8. 海外キャッシュサービスを早めに支払いすることはできますか。 | よくあるご質問 | dカード
  9. 海外キャッシング - PayPayカードの使い方
  10. リボ払いの利用残高をまとめて支払いたい - ヘルプ | PayPayカード
  11. 海外キャッシュサービス|三井住友カード
  12. 海外キャッシュサービスを早めに返済できますか? | 三井住友カード株式会社
  13. 海外でのご利用について(ご請求について) - JALカード
  14. DCカード カードローン・キャッシング|クレジットカードなら三菱UFJニコス
  15. DCカード ATMのご利用方法
  16. DCカード 事前返済について

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Hikaru Osaka
2025年9月9日 10分で読めます

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