
ヨーロッパで使えるおすすめeSIM7選を解説!使い方や比較も
ヨーロッパ旅行において「現地でのインターネットはどうしよう…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
Wi-Fiルーターは荷物になりますし、従来のSIMカードは入れ替えが面倒ですよね。そこでおすすめなのが、スマートフォンに内蔵された「eSIM」です。オンラインで手軽に購入でき、ヨーロッパに着いた瞬間からインターネットを使えるため、旅がより快適になります。とはいえ、数あるeSIMの中から最適なプランを探すのは大変ですよね。
そこで本記事では、ヨーロッパ旅行におすすめのeSIMを徹底比較し、購入時の注意点や具体的な設定方法など網羅的に解説します。合わせて、旅のコスト節約に使える「Wise(ワイズ)」も紹介しているので、お得に旅をしたい方はぜひ最後までご覧くださいね!
目次 🔖 |
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そもそもeSIMとは?
eSIMとは、物理的なカードではなく、スマートフォン本体にあらかじめ埋め込まれているSIMのことです。インターネット経由で通信会社の契約情報をスマートフォンに直接ダウンロードすることで、通話やデータ通信が可能になります。つまり、「電子版のSIMカード」と覚えておけばOKです。
最近ではeSIMに対応したスマートフォンが増えており、海外ではSIMカードの挿入口がないeSIM専用モデルも登場しています。
eSIMとSIMカードの違い
eSIMと従来のSIMカードの違いは、以下の通りです。
eSIM | SIMカード | |
---|---|---|
形状 | スマホ本体に内蔵 | 物理的なカード |
契約・開通 | オンラインで完結・最短即日で利用可能 | 郵送で数日かかる場合も |
回線の切り替え | 設定画面で簡単 | カードの抜き差しが必要 |
紛失・破損リスク | なし | あり |
海外利用 | 渡航前に購入・設定が可能・現地ですぐに使える | 現地で購入・交換する必要あり |
ヨーロッパ旅行でeSIMを使うメリット・おすすめな理由
ヨーロッパなどの海外旅行において、eSIMには以下のようなメリットがあります。
- オンラインで準備完了、現地ですぐに使える
- 料金プランが豊富で他のサービスより安い
- 紛失や破損の心配がない
- 周遊旅行でも再設定は不要
- 日本の電話番号もそのまま使える
オンラインで準備完了&現地ですぐに使える
eSIMであれば、日本にいる間に購入から設定まで、全てオンラインで済みます。ヨーロッパの空港に到着した瞬間からインターネットに接続できるため、地図アプリで目的地を確認したり、家族に連絡したりと、スムーズに利用可能です。
料金プランが豊富で他のサービスより安い
ヨーロッパでインターネットを利用する方法として、Wi-Fiレンタルや普段お使いのスマートフォンの海外ローミング機能も選択肢して挙げられます。しかし、eSIMの方が安い傾向にあり、プランも柔軟に選べます。
eSIM | プリペイド式が多く、必要な分だけ購入可能 | 費用を安く抑えやすい・受け取り・返却の手間がない |
---|---|---|
Wi-Fiレンタル | 利用日数に応じた日額料金 | 長期滞在だと割高になる・端末の受け取り・返却の手間がかかる |
海外ローミング | 1日あたりの定額料金が多い | 手軽だが、料金が高額になりやすい |
紛失や破損の心配がない
eSIMはスマートフォン本体の一部なので、物理的なSIMカードのように抜き差しの必要がありません。旅行中に紛失したり、壊してしまったりするトラブルの心配がありません。
周遊旅行でも再設定は不要
eSIMのプランで「ヨーロッパ周遊プラン」を選べば、国境を越えるたびに設定し直す必要はありません。対象エリア内では、スマートフォンが自動で最適な通信会社に接続してくれます。
日本の電話番号もそのまま使える
デュアルSIM機能(2つの回線を同時に利用できる機能)を使えば、データ通信は海外旅行用のeSIMを使いながら、日本のSIMカードも有効にしておけます。これにより、日本の電話番号にかかってくる重要な着信を受けたり、SMS認証を行ったりすることが可能です。
ヨーロッパ旅行前のeSIMの購入で気をつけたいポイント
eSIMをスムーズに利用するためには、購入前にいくつか確認しておきたい注意点があります。チェック内容は以下の通りです。
- 持っているスマホがeSIM対応かどうか
- SIMロックの解除は済ませているか(ロック解除が必要な場合のみ)
- データ容量は十分足りるか
- 旅行国がカバーされているか(特に複数国へ旅行する場合)
- 購入後のキャンセル、返品は基本的に不可
- 複数人でシェアできない
- 通信品質は現地キャリアによる
- 追加チャージは高額な傾向
ヨーロッパ用のeSIMを購入する前には、まずお使いのスマートフォンがeSIMに対応しているかを確認し、場合によってはSIMロックを解除する必要があります。(2021年10月以降に発売された端末の場合、原則SIMロックはかかっていません。)
プランを選ぶ際は、データ容量に余裕があるものを選ぶのがおすすめです。ヨーロッパ用のeSIMとして7日間・10日間など、あなたの旅行期間も考慮しましょう。特に複数国を訪れる場合は、すべての国が周遊プランの対象に含まれていることを確認しておく必要があります。
1つのeSIMでは1台の端末でしか利用できず、テザリングも不安定な傾向にあります。通信品質は現地のキャリアに依存します。また、国境付近では速度が不安定になりやすいので、そのときの通信には注意が必要です。
ヨーロッパ周遊旅行におすすめのeSIM7選
ヨーロッパ周遊旅行におすすめのeSIMは、以下の通りです。料金やプランは一例となっているので、実際に購入を検討する際は、公式サイトから自身に適したプランを探してみてくださいね!
特徴 | 対応国数 | 最安料金 | |
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trifa (トリファ) | ・24時間365日の日本人スタッフによるチャットサポートあり ・アプリでデータ購入から残量確認、チャージまで完結 | 43カ国 | 3日間 \ 1GB \ 790円 |
Holafly (オラフライ) | ・データ無制限プランあり ・ 利用期間を1日単位で選べる ・24時間年中無休の日本語サポートあり | 40カ国以上 | 1日間 \ データ無制限 \ 990円 |
World eSIM | ・海外WiFiレンタル「グローバルWiFi」提供元が運営 ・365日対応の電話サポート(9時~18時)あり ・アプリで設定や管理が簡単 | 35カ国 | 1日間 \ 500MB 370円 |
Airalo (エアアロ) | ・世界で2,000万人以上が利用する世界初のeSIMストア ・24時間サポートあり。 ・アプリで管理、チャージが可能。 | 42カ国 | 7日間 \ 1GB \ 750円 |
Ubigi (ユービージー) | ・プリペイド式で追加料金の心配なし ・アプリ内でオフラインでもリチャージ可能 ・安全な暗号化データ通信 | 35カ国 | 30日間 \ 10GB \ 2,600円 |
Nomad (ノマド) | ・データ超過後も512kbpsの低速で通信を継続可能 ・テザリング対応 ・複数の通信事業者に接続でき、安定した通信回線 | 35・36カ国 (旅行先による) | 7日間 \ 1GB \ 792円 |
Jetpac (ジェットパック) | ・フライト遅延時の無料ラウンジアクセスなど独自の付帯サービスあり ・新規ユーザー限定のお得なプランも | 30・37カ国 | 4日間 \ 1GB \ 1USドル \ (新規限定) |
eSIMの選ぶポイントは「あなたが何を重視するか」です。例えば、事前に以下のような重要ポイントを決めた上で比較すると、選びやすくなります。
- サポートの手厚さ(例:初心者・不安な人)
- データ容量や使い方(例:頻繁にネットを利用する人、動画コンテンツなどを視聴する人)
- 料金・コストパフォーマンス(例:予算が限られていたり、通信をあまり使わない人)
- 信頼や実績(例:全体的に安心感を求める人)
ヨーロッパについた時のeSIMの設定方法
ヨーロッパ滞在でeSIMを使うためには「日本での設定」「ヨーロッパに到着した後での設定」が必要になります。まず、スマートフォンの機種に問わず、以下のことが重要です。
- eSIM設定にはWi-Fi環境が必須
- QRコードを表示するための別端末(PCやタブレット)を用意する(印刷でも可)
- その後の設定方法として、基本的な流れはiPhone・Androidでほぼ変わりません。ただ設定時の文言などが違ってくるかもしれません。
ここから、iPhone、Androidそれぞれ設定方法について分けて説明します。
iPhoneの場合⁴
[日本で出発前にすること]
- 「設定」>「モバイル通信」>「eSIMを追加」の順にタップする。
- 準備しておいたQRコードをカメラで読み取る。
- 画面の指示に従いeSIMをインストールする。
回線名は「ヨーロッパ周遊旅行用」など分かりやすい名前に変更しておくのがおすすめ。
日本で設定しておいた後に、ヨーロッパに到着したらもう一度操作が必要になります。
[ヨーロッパ到着後にすること]
- 「設定」>「モバイル通信」を開き、日本で追加したeSIM回線をタップする。
- 「この回線をオンにする」を有効にする。
- 同じ画面で「データローミング」をオンにする。
- 前の画面に戻り、「モバイルデータ通信」をタップして、使用する回線を主回線からeSIMに切り替る。
Androidの場合⁵
次にAndroidのeSIM設定方法です。
[日本で出発前にすること]
ヨーロッパに渡航する前に、まずは日本で次の設定を行ってください。
- 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」の横にある「+」をタップする。
- 「SIMをダウンロードしますか?」を選択し、準備したQRコードを読み取る。
- 画面の指示に従いダウンロードする。
この時点では「SIMを使用」はオフのままでOK。
iPhoneと同じで通信名を変更できますので、わかりやすい名前に変えておくと良いでしょう。
次にヨーロッパに到着した後に行う設定です。
[ヨーロッパ到着後にすること]
- 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」を開き、日本でダウンロードしたeSIMをタップする。
- 「SIMを使用」を有効にする。
- 「ローミング」をオンにする。
- データ通信に利用するSIMを、主回線から今回有効にしたeSIMに切り替える。
ヨーロッパ旅行で覚えておきたいインターネット事情
ヨーロッパでのインターネット環境は国や地域によってさまざまです。事前に以下のポイントを把握しておきましょう。
ヨーロッパのインターネット事情(地域別)
地域 | Wi-Fi事情・注意点 |
---|---|
西ヨーロッパ \ (フランス・イギリスなど) | 主要都市では普及率が高い \ ただし郊外では整備されていないことも \ オランダ:公共交通機関でも利用可能 |
中央ヨーロッパ \ (ドイツ・オーストリアなど) | 市街地やスイスの主要鉄道駅で整備が進んでいる \ オーストリア:個人情報の盗難に注意が必要 |
南ヨーロッパ \ (イタリア・スペインなど) | 主要都市では普及率が高い \ イタリア:利用場所が限定的 \ スペイン:通信速度が遅いことも |
北欧 / バルト三国 | IT先進国が多く普及率は高い \ ただし時間制限や通信速度の不安定さも \ ラトビア:普及率が低く、セキュリティ面も注意 |
中欧・東欧 \ (チェコ・ポーランドなど) | 比較的普及している \ ただし通信速度が不安定なことも \ 地方都市では時間制限が設けられている場合もあり |
主な人気ヨーロッパ各国の通信キャリア
周遊対応のeSIMなどを利用すると、滞在国で最適な通信事業者に自動で接続されます。その際、スマートフォンの画面上部には、フランスでは「Orange」や「SFR」、ドイツでは「O2」や「Vodafone」といった、現地の通信キャリア名が表示されることが一般的です。
EU加盟国間のローミング料金
EU(欧州連合)加盟国間では、「Roam like at Home」という制度により、原則として追加のローミング料金はかかりません。これにより、EU域内を周遊する際に国を越えても、通信費の心配は不要です。
フリーWi-Fiの利便性と危険性
ヨーロッパでは、多くの場所でフリーWi-Fiが提供されていますが、利用には注意が必要です。通信速度が不安定なことが多いだけでなく、セキュリティが脆弱な傾向にあります。第三者に個人情報やクレジットカード情報が盗まれる危険性が高いため、利用は極力避けることをおすすめします。
ヨーロッパでお得に現地通貨決済:Wise(ワイズ)デビットカード
ヨーロッパ旅行中のショッピングや食事の支払いはどのように考えていますか?日本のクレジットカードを使うと、実は「海外事務手数料」として、利用額の1.6%〜3%ほどが気づかないうちに引かれていることがほとんどです。
そこでおすすめなのが、「Wise(ワイズ)のデビットカード」です。このカードを使えば、そうした隠れた手数料を気にすることなく、よりお得にヨーロッパ旅行を楽しめます。
例えば、10万円の買い物をした場合、約1,500円もお得になります。
- 一般的なクレジットカード:2,000円(手数料2%の場合)
- Wise:両替手数料は500円(約0.5%)程度
【Wiseデビットカードがヨーロッパ旅行におすすめの理由】
- 実際の為替レートで両替できる
Wiseは、Googleなどで表示される実際の為替レート(ミッドマーケットレート)を使用しています。銀行のように為替レートに手数料が上乗せされていないため、無駄なコストがかかりません。 - ATMでの現金引き出しがお得
ヨーロッパ現地のATMで、毎月2回まで、合計30,000円までなら手数料無料で現金を引き出せます。 - 1枚のカードでヨーロッパ周遊に対応
約55通貨に対応しており、ユーロやイギリスポンド、スイスフランなど複数の通貨を一つのアカウントで管理できます。国を移動するたびに両替する必要がありません。 - 安心のセキュリティ
Wiseは日本の関東財務局に登録された資金移動業者であり、2段階認証でアカウントのセキュリティ面も安心です。
カードの発行には1,200円の手数料がかかりますが、年会費や月額手数料は一切かからず、アカウント開設も全てオンラインで完結します。
まとめ
以上、ヨーロッパに対応しているeSIMのおすすめをご紹介しました。滞在期間や予算に合わせて、ご自身にぴったりのeSIMを探してみてください。
また、ヨーロッパに旅行などで滞在するなら、eSIMと一緒にWiseデビットカードなどのような、お得に外貨決済ができるサービスを使ってみても良いかもしれません。
ヨーロッパ旅行でのeSIM利用よくある質問
ヨーロッパでおすすめのeSIMは?
データ通信量を気にせず使いたいなら無制限プランのある「Holafly」、料金の安さやプランの豊富さを重視するなら「airalo」がおすすめです。また、日本語のサポートを重視する場合は日本企業が運営する「trifa」や「World eSIM」も選択肢となり、ご自身の旅行スタイルや目的に合わせて選ぶことが大切です。
ヨーロッパでeSIMを使うデメリットは?
eSIMは対応しているスマートフォンが限られる点や、利用にはSIMロックが解除されている必要がある点がデメリットです。また、データ通信専用プランが多く、現地の電話番号が使えるプランは少ないため、購入前にご自身の端末とプラン内容をよく確認する必要があります。
eSIMが現地で使えないときはどうすればいいですか?
ずはスマートフォンを再起動してみてください。それでも改善しない場合は、設定画面でモバイルデータ通信とデータローミングがオンになっているかを確認しましょう。多くの場合、これらの基本的な操作で解決しますが、不明な点はeSIM購入元のサポートに問い合わせることをおすすめします。
データ容量が旅行中に足りなくなったらどうすればいいですか?
多くのeSIMサービスでは、専用アプリや公式サイトからオンラインで簡単にデータ容量を追加購入(チャージ)できます。旅行先でもWi-Fi環境があれば手続き可能なので、データが不足しても安心です。
Wiseデビットカードはヨーロッパのどの国でも両替なしで決済できますか?
はい、Wiseアカウントに決済したい通貨(ユーロなど)を保有していれば、手数料無料でそのまま決済できます。外貨を保有していなくても、口座にある日本円から実際の為替レートと格安の両替手数料で自動両替されるため、お得に支払いが可能です。
おすすめのページ 🌸 ヨーロッパでWiseカードを使う方法、そのメリットを徹底解説! |
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ソース
- ヨーロッパ周遊旅行のeSIM。スマホアプリでネット接続 - トリファ
- ヨーロッパ向けeSIMのデータ無制限プラン | Holafly
- ヨーロッパ周遊で使えるeSIM
- Stork: SET UP GUIDE FOR iOS
- Stork: SET UP GUIDE FOR ANDROID
- ヨーロッパ | Airalo
- eSIM • ヨーロッパ • 10GB • 30日 • ¥2600
- ヨーロッパ | Nomad
- Jetpac Europe eSIM
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